この記事では宝塚市の売布(めふ)神社を紹介します。
駅から神社への道のり
売布神社の最寄駅は阪急宝塚線の売布神社駅です。駅から北へ進み、西に折れるとすぐに古い道しるべがあります。ここを北へ曲がります。

カトリック御受難修道会の敷地を右手に見ながら進み、坂を登ると売布神社の鳥居です。

木々におおわれた参道を過ぎると、けっこうな長さの階段があります。



売布神社の伝承と御利益
売布神社は610年創建という歴史のある神社です。主祭神の下照姫(したてるひめ)は、この地の里人が飢えと寒さで困窮しているのを見て、稲を植え、麻を紡ぎ、布を織ることを教えました。その後豊かになった里人が下照姫神を祀ったと伝えられています。

衣・食・財の守護神、そして恋愛・結婚・就職という縁結びの神様としても信仰されています。
境内の様子
境内の様子を見てみましょう。売布神社の社叢は宝塚市の天然記念物に指定されています。うっそうとした木々を背景に、いくつかの摂社(付属の神社)や参拝施設があります。
拝殿の左には市杵島社があります。祭神は市杵島比売(いちきしまひめ)という女神です。案内板によると技芸と財運の神様で、「殊に女性の守り神」とのこと。

拝殿の右側にある豊玉神社は龍神様を祀っています。


豊玉神社の横には神武天皇遥拝所があります。遠く離れた神武天皇陵(奈良県橿原市)を拝むための施設のようです。

駅近の異世界
住宅地として人気の売布神社駅から徒歩5分にもかかわらず、売布神社はうっそうとした木立に囲まれた静かな神社です。異世界感がただよう社叢や、個性的な境内摂社など、癒しと楽しさを味わえるおすすめスポットです。
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