平林寺と宝塚神社を歩く

スポット

阪急今津線逆瀬川駅の南側にある平林寺と宝塚神社を紹介します。聖徳太子創建と伝えられる平林寺と、同様に古くからあると考えられる宝塚神社は仲良く隣接していて、合せて参拝することができます。

逆瀬川駅からのルート

逆瀬川駅から最短でお寺に行くルートを紹介します。

西宮北口からの電車に乗っていると、逆瀬川駅に着く直前で下の写真の看板が見えます。逆瀬川駅の西口に降り、線路に沿う路地を南に少し歩くと、看板のある坂道に行きあたります。ここから平林寺と宝塚神社を目指して坂道を登っていきます。

坂道の途中からは、今津線の線路と大阪平野を一望することができます。坂道を登り切ると墓地の一角に出ます。そこからお地蔵さんの並ぶ坂を少し下ると、平林寺の本堂前に出られます。

平林寺

平林寺は聖徳太子創建と伝えられる由緒あるお寺です。市内の中山寺と同じく、1578年の荒木村重の乱で焼失するという憂き目をみましたが、江戸時代に再興されました。本尊の釈迦如来坐像は室町時代の作で、市の指定文化財です。

山間の閑静な境内には、本堂の他に観音堂や薬師堂もあります。

ちょっと変わったものとしては、額縁のような鉄骨で囲まれた不動像がありました。像の上の木の枝を支えるためのに鉄骨を建てたものの、枝が枯れて切られたために、鉄骨が額縁のように見えます。

平林寺は傍を通る今津線の車窓からも見ることができます。今回は逆瀬川駅からの近道をたどって来ましたが、参道は県道16号線(良元街道)から伸びています。

宝塚神社

平林寺と隣り合う宝塚神社に向かいます。平林寺本堂の前の階段を上がると鐘楼があり、その先に宝塚神社の鳥居が見えてきます。

宝塚神社は古くは山王権現と呼ばれていました。明治時代に日吉神社という名になり、さらに1966年に素戔嗚尊神社を合祀して宝塚神社となりました。

境内からは大阪平野を一望することができます。天満宮には合格祈願の絵馬がたくさん掛けられていました。

恵比寿社は「宝塚えびす」として有名です。社殿は、市内にある清荒神の三宝大荒神が奉られていたものが寄贈されました。江戸時代の天保年間作といわれます。

この記事では平林寺から宝塚神社に入りましたが、宝塚神社の表参道は今津線の逆瀬川と小林の中間地点付近から始まります。表参道の入り口は県道16号線(良元街道)にあります。大きな蔵が目印です。今津線の踏切を渡り、坂道を登ってゆく参道は風情があります。

まとめ

この記事では平林寺と宝塚神社を紹介してきました。お寺と神社が仲良く隣接している様子は日本人のゆるやかな信仰心を現しているようです。山間のしっとりとした平林寺と、開けて明るい宝塚神社のコントラストも印象的な、ちょっとした山歩きもできる参詣コースです。

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