【宝塚】花のみちを歩く

まち歩き

この記事では宝塚駅と宝塚大劇場を結ぶ「花のみち」の周辺を紹介していきます。花のみちを歩けば、四季の花やヨーロッパ風の建物たち、そして歴史的構造物やモニュメントと、さまざまなものが目を楽しませてくれます。

花のみちとは

阪急宝塚駅に降り立ち、商業施設ソリオを抜けて道路を渡ると、宝塚大劇場へのメインストリート「花のみち」が始まります。

花のみちは、元々武庫川の堤防でした。河川改修によって川から切り離され、現在では松や桜の並木が続く遊歩道となっています。整備が行き届いた花のみちでは、四季を通じて様々な花を目にすることができます。

花のみちの見どころ

花のみち周辺の様子を見ていきましょう。

花のみちセルカ

花のみちと、阪急今津線との間には商業施設「花のみちセルカ」があります。阪神淡路大震災で被災した商店街からの復興に際して建てられました。1階から3階に店舗があり、さらに上層にはマンションが併設されています。

宝塚大劇場周辺の建物群に共通するイタリア風のデザインで、ちょうど宝塚ホテルの向かいのあたりにの1階には「真実の口」まであります。

宝塚ホテル

宝塚ホテルは1926年に、武庫川の対岸にある今津線の宝塚南口駅前で開業しました。数年後に阪急電鉄の経営となり、現在では阪急阪神第一ホテルグループに属する「宝塚大劇場オフィシャルホテル」となっています。2020年には初代宝塚ホテルの風情をしっかりと残しながら、花のみち沿いに新築移転しました。

ゼッテリア花の道店

おなじみのファストフードチェーン・ロッテリアが手がける新ブランド「ゼッテリア」。宝塚ホテルのとなりにあったロッテリアも、2025年3月からゼッテリアに変わりました。この店舗の特徴である、周辺の雰囲気になじんだヨーロッパ風のレトロな外観は健在です。ちなみに店名は「花のみち店」ではなくて「花の道店」となっています。

ペデストリアンデッキ

宝塚ホテルの目の前のペデストリアンデッキ(高架歩道)は、花のみちと、花のみちセルカを結んでいます。宝塚大劇場まで見渡せる、開放的なデッキもおすすめしたいスポットです。宝塚ホテルの雄志を眺めるのにも好適です。

宝塚大劇場

宝塚ホテルから駐車場を挟んで、宝塚観光の中心地、宝塚大劇場があります。

宝塚大劇場は宝塚歌劇の専用劇場です。1914年に宝塚少女歌劇が公演を開始してから10年後の1924年に、初代の大劇場が完成しました。大衆が楽しめる娯楽を提供するために、約4000人が収容できる日本最大級の劇場となりました。

現在の宝塚大劇場に建て替えられたのは1993年です。初代では3階まであった客席は2階までとされ、約2500席のゆとりのある設計となりました。

大劇場内には色々な施設があり、観劇をしなくても楽しむことができます。館内の詳細は当ブログの別記事でも紹介する予定です。

花のみちのモニュメントたち

宝塚大劇場正門の向かいの花のみちには、宝塚歌劇の創始者である小林一三の胸像が設置されています。

その先では、さまざまな花と、宝塚歌劇にちなんだモニュメントを見ることができます。

「ベルサイユのばら」像の周囲にはたくさんの赤いバラ

すみれ夢時計

花のみちは劇場の横を通って、今津線の高架と交差する所まで続いていきます。交差部分の近くには「宝塚すみれ夢時計」というかわいい時計台があります。

花のみち遊歩道はここまでですが、少し足を延ばせば手塚治虫記念館や宝塚文化創造館があります。近くの宝塚大橋を渡ると宝塚南口駅前に出られます。

隠れスポット――旧今津線橋台

最後に、少しマニアックになるのですが、歴史的な見どころを紹介します。セルカ1番館と2番館の間に、住宅街へと通じる道路があるのですが、この道路が今津線の高架と交差する部分に古めかしい石積みの構造物があります。これは高架化以前の今津線を支えていた橋台です。1921年の開通から1993年の高架化まで、約70年間今津線を支えていました。高架下の旧線路敷きは、駐輪場や駐車場として活用されています。

住宅地の側から眺めると、橋台の遺構と一緒にセルカ1番館・2番館をつなぐ連絡橋や花のみちに上に架かるペデストリアンデッキまで見通すことができます。この界隈の歴史の積み重ねを味わえる風景ですね。橋台の遺構が日常から非日常につながるゲートのようにも見えてきます。

まとめ

この記事では花のみちの周辺を紹介してきました。四季の花やヨーロッパ風の建物たち、そしてモニュメントや歴史的構造物と、さまざまなものが目を楽しませてくれる花のみち。宝塚観光の際はぜひこの道をゆっくり散策してみてください。

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