「花のみち」で非日常感にひたる

まち歩き

この記事では宝塚駅と宝塚大劇場を結ぶ「花のみち」の周辺を紹介していきます。花のみちを歩けば、四季の花やヨーロッパ風の建物たち、そして歴史的構造物やモニュメントと、さまざまなものが目を楽しませてくれます。

花のみちの概要

阪急宝塚駅に降り立ち、商業施設ソリオを抜けて道路を渡ると、宝塚大劇場へのメインストリート「花のみち」が始まります。

花のみちは、元々武庫川の堤防でした。河川改修によって川から切り離され、現在では松や桜の並木が続く遊歩道となっています。整備が行き届いた花のみちでは、四季を通じて様々な花を目にすることができます。

花のみちの北側

花のみちの北側の様子を見ていきましょう。

花のみちセルカ

並行する阪急今津線との間には商業施設「花のみちセルカ」があります。阪神淡路大震災で被災した商店街からの復興に際して建てられました。1階から3階に店舗があり、さらに上層にはマンションが併設されています。

宝塚大劇場周辺の建物群に共通するイタリア風のデザインで、ちょうど宝塚ホテルの向かいのあたりには「真実の口」があります。

建物は新しくなりましたが、入居する店舗には古くからの宝塚の風情を残すお店もあります。

旧今津線橋台

セルカ1番館と2番館の間には住宅街へと通じる道路があります。この道路が今津線の高架と交差する部分に古めかしい石積みの構造物があります。これは高架化以前の今津線を支えていた橋台です。1921年の開通から1993年の高架化まで、約70年間今津線を支えていました。高架下の旧線路敷きは、駐輪場や駐車場として活用されています。

住宅街の側から見ると、橋台の遺構とセルカ1番館・2番館をつなぐ連絡橋、花のみちに上に架かるペデストリアンデッキ、宝塚ホテルを見通すことができます。橋台の遺構が日常から非日常につながるゲートのように見える歴史スポットです。

花のみちの南側

ヨーロッパ風外観のロッテリア

花のみちの南側にあるロッテリアはさすが宝塚大劇場の近くだけに、ヨーロッパ風の外観をしています。東隣と背後を宝塚ホテルに囲まれたような立地なのですが違和感なく溶け込んでいます。店内には大きなソファー席もあってくつろげるお店です。

宝塚ホテル

宝塚ホテルは1926年に、武庫川の対岸にある今津線の宝塚南口駅前で開業しました。数年後に阪急電鉄の経営となり、現在では阪急阪神第一ホテルグループに属する「宝塚大劇場オフィシャルホテル」となっています。2020年には初代宝塚ホテルの風情をしっかりと残しながら、花のみち沿いに新築移転しました。

ペデストリアンデッキ

宝塚ホテルの目の前のペデストリアンデッキ(高架歩道)は、花のみちと、花のみちセルカを結んでいます。宝塚大劇場まで見渡せる、開放的なデッキもおすすめしたいスポットです。上の宝塚ホテルの写真もこのデッキから撮りました。

花のみちのモニュメントたち

セルカや宝塚ホテルを過ぎると宝塚大劇場の建物群が現われます。

正門の向かいの花のみちには、宝塚歌劇の創始者である小林一三の胸像が設置されています。その先では、歌劇にちなんだ3つのモニュメントを見ることができます。

「ベルサイユのばら」像の周囲には赤いバラが咲き誇ります。5月が見ごろです。

すみれ夢時計

花のみちは劇場の横を通って、今津線の高架と交差する所まで続いていきます。交差部分の近くには「宝塚すみれ夢時計」というかわいい時計台があります。

花のみち遊歩道はここまでですが、少し足を延ばせば手塚治虫記念館や宝塚文化創造館があります。近くの宝塚大橋と合せて散策してみるのも楽しいです。

まとめ

この記事では花のみちの周辺を紹介してきました。四季の花やヨーロッパ風の建物たち、そして歴史的構造物やモニュメントと、さまざまなものが目を楽しませてくれる花のみち。宝塚観光の際はぜひこの道をゆっくり散策してみてください。

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